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思い出

御主人様と喧嘩してから、過去のことを思い出していました。

この喧嘩のとき、私は別れるって言ったけど、御主人様は「別れない」って言いました。私がその時の負の感情を思いっきりぶつけて、別れる方向に持っていこうとわざと言いたいことを言いまくったのに、何を言っても「別れない」って言いました。

そして私の気持ちに寄り添ってくれて、理解もしてくれたし、私の今後のお願いについても「分かった」って言ってくれました。

私も御主人様のお願いについて、約束しました。

御主人様との会話の中に過去の旅行についての話がありました。「あの時あそこに行って、一緒にあれを食べただろ。また行かないのか」って。そうあの旅行は特別でした。御主人様のふるさとに連れていってもらい、御主人様のお墓参りに連れて行ってもらいました。

そう、とっても特別な体験をさせてもらったのです。私のことを本当に愛してくれていて、特別で、大切な証拠。ただの奴隷ではなく、生涯の愛する人として。私は御主人様が私のことをどれだけ大事にしてくれているか知っているはずなのに、目の前の嫉妬というどす黒い感情にすぐに負けてしまうのです。すぐに不安になって、逃げだしたくなるのです。

結局、私が救われるには結婚して、一緒に暮らして毎日を隣で過ごすしか、この方法でしか救われないから、どんだけ毎日電話をしても、ラインをしても、休みの日にデートをしても、完全に満たされることがないのです。私はこの二重生活がたまらなくイヤ。大切な人が別の人と暮らしている今の状況におかしくなりそうなのです。

ねぇ、隣で一緒にご飯を食べているの?ねぇ、何を会話しているの?ねぇ、同じ部屋で寝てるんでしょ?ねぇ、どこにお出かけしたの?ねぇ?なんで隣に私以外の人がいるの?

一緒になれる日がくるのかな。私はこのままずっとひとりなのかな。日曜日が嫌い。祝日が嫌い。

思い出があるほどに、一人の日が苦しい。思い出の数だけ、一人の日は落ち込む。御主人様が家に帰って電話を切る瞬間が大嫌い。帰ったら「おかえり」って言われるんでしょ。「ただいま」って言うんでしょ。なんで私じゃないの。


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御主人様の専属生涯奴隷になることが私の生きる道。私が唯一輝ける場所。それは御主人様の足元。

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