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価値観の違いから大喧嘩(当日)

ナイトクルーズで夜景を楽しんでいたとき、御主人様が突然

「あるブログに、御主人様には不満1つもないって書いてあったぞ」
「お前はどうなの?」

そう聞いてきました。

わたしは
「何1つ不満がないって嘘だと思います」
「それは相手のことを本当に知らないだけじゃないですか」
「不満が1つもないなんてあり得ません」

そう答えました。
私は御主人様と、その場限りの「気持ちいい関係」なんて望んでいません。
良いところも悪いところも、全てを含めての御主人様であって私です。
そうそう簡単に不満がゼロなんて存在したら、それは嘘です。
完璧な人間なんて存在しませんし、だからこそ努力するのだと思っています。

「不満て何?」

「お金の価値観が合わないことです」
「今は問題ないですが、将来一緒に暮らすようになったら揉めると思います」

私は、「お金」の話が「地雷」であることは分かっていました。
この話をすることで、御主人様が不機嫌になることも分かっていました。

でも、御主人様に対して嘘は絶対につかないと誓っています。

「全く不満なんて1つもありません」
そんなその場しのぎの言葉は言いたくありませんでした。
仮に御主人様が激怒したとしても。
私たちなら、話し合って解決できないことはないと信じていました。

でも、結果は、激怒ではすみませんでした。

「地雷を踏んだな」
「俺はお金のことを言われるのが1番嫌いなんだよ」
「俺が自分の小遣いの中で自分の満足のために買ってるのに、
どうしてお前に文句言われないといけないわけ」
「人から借りたお金で買ってるわけでもなく」
「買ったものも大切に使ってるのに」
「身の丈に合わないものを買ってるならまだしも」
「俺にもう何も買うなっていうわけ」
「散財するなって言いたいの」

こうなったら、もう何を言っても通じません。
私が言いたいことと話がどんどんずれていっていました。
私は一言も
「無駄使い」とか「散財」とか言っていません。
単純に御主人様が今までに買ったものの金額を聞いて
「高い@@」って思うという話なのです。
そこに善悪は一切含まれていません。



御主人様が好きな靴は、オールデンという靴です。
オールデンとは、世界最高級の革靴のメーカーで、1足の平均は7万円。
しかし、1足作るのに職人さんが約3週間かけるそうです。

オールデンの中でも、特に値段が高いのがコードバン(馬革)です。
12万円ほどするものもあるようです。
わたしは、御主人様からコードバンがいかに貴重で良いものか、たくさん話を聞いています。
だから雨の日は絶対に履かないことも知っています。

そんな「こだわり派」の御主人様。
おしゃれが大好きで、自分の身に着けるもの全てにこだわっています。
革靴だけでも30足ほどは持っていると思います。

「男はある程度年齢にふさわしい格好をしなければならない」

身に着けるもの以外でも、御主人様は色んなことを知っています。
花瓶にしても陶器にしても、イスなどの家具にしても。
私が知らない多くのことを知っていて、そういうものを自分の生活空間に置き、
生活を豊かなものにすることが好きなことも知っています。

私は、そんなこだわりを持っている御主人様も含めて好きです。

自分が気に入ったものを大切に扱う御主人様。
高いから好きではなく、本当にそのものの価値を分かって、
買ってからも大切に大切に扱っているのを知っています。

だから、「物欲満載」な御主人様も含めて、私は御主人様だと思っています。
1回たりとも、御主人様が買ったものを「無駄遣い」と思ったことはありません。

ただ1つだけ。
「私はそんな高いもの買えない」って思います。
私は私で、お金を使うことが苦手です。
でも、それは自分に対してだけ。
一緒にご飯を食べに行ったり、旅行に行ったり、誰かに贈り物をしたり。
そういうことに使うのであれば、まったくもったいないとは思いません。
でも、自分のために5000円くらい使うのでも、罪悪感があるのです。

だから、御主人様が12万円の靴の話をするとき、
それがなぜそれくらいの金額がするのか、そしていかに良いものか理解していても、
「高いなー」と思ってしまうのです。
それは感じてしまうものだから、どうにもなりません。
でも、「高い」とは思っても、「無駄遣い」とは思っていません。
私はこの自分のお金を使うことが苦手なことと、御主人様が買うものに対して
「高いなー」と思ってしまうことが気になっていました。
そういう意味での「お金の価値観が合わないこと」という意味でした。




しかし、私から「ケチをつけられた」と思った御主人様の怒りと悲しみは
とまることはありませんでした。

「俺はねオシャレが好きなの」
「1万円の靴じゃいやなの」
「服もその辺で売ってるものはいやなの」
「俺はね、お前みたいに小さな世界で生きてないの」
「お前は俺のこういうところも理解してくれてると思っていたんだけどな」
「1番理解して欲しかった女にそう思われていたとはな」
「価値観が合わないって言われて悲しかったよ」
「お前なら全て含めて俺のことをわかってくれると思っていたけどな」
「お前にだけは嘘はついていなかったのに」
「何でも分かち合いたいと思って、これ知ってるか?って見せて相談してたのにな」
「俺が好きなものを共感できたら嬉しいと思って」
「それなのに年下のやつにお金について文句言われるんだからな」
「対等になりすぎたな」
「奴隷にくせにタメ口ききやがって」
「結局お前はおれのことを理解できてなかったんだな」

「私の生きている世界を小さい」という御主人様。
何をもって、人の生きている世界の大小を決めるのでしょうか?
確かに私はブランドとか興味ないので、ブランドの名前も知りません。
その他のインテリアについても有名な作家さんの名前も知りません。
でも、じゃあそういうことを知っている人の世界は大きいのでしょうか?
私の専門としている知識を、じゃあ御主人様は知っているのでしょうか?
お互い生きてきた家庭も環境も何もかも違う中で、それぞれ高めてきた自分の知識。
ここまで来るのに、私だって相当な努力をしてきました。
それを「お前みたいに小さな世界で生きてない」と言われて正直ムカついていました。

私としては、意図していることと違ったところで御主人様が誤解してたので、
なんとか言いたいことはそうじゃないと言いたかったのですが、
次の1言で私は完全に切れてしまいました。

「悪いけど、嫁はお金のことで一切何も言わないよ」

「いま奥さんと私を比べましたね」
「分かりました」
「奥さんとお幸せに」
「やっぱり私にはツライ恋でした」
「次は結婚してない人を探しますよ」
「価値観が合わないって言われて悲しかったって言いましたけど、
私だって以前何回も価値観が合わないって言われてます」
「それに奥さんはお金について一切何も言わないって言いましたけど、
前にお金のことで喧嘩したこと知ってますから」

同じようにお金のことで喧嘩したことがあるのに、
奥さんをかばった御主人様。
それだけは私にはどうしても我慢できませんでした。

こうなったら、売り言葉に買い言葉です。

今まで私が払ったお金を清算しだす御主人様。
もうこれだって、言いたいことと違ってきています。

わたしはお金を払って欲しいとか、一言たりとも言っていません。

数万円を無理やり渡されて
「なんですか? 手切れ金ですか?」
「今までありがとうございました」
「幸せでした」
「明日、私の家に置いてある洋服取りに来てください」
「旅行貯金も半分返しますから」
「冷蔵庫に入ってるビールも持って帰ってください」
「あと合鍵返してください」

「鍵ならいまあるよ」

数万円にぎった私の手に鍵を渡す御主人様。
貸してもらっていたジャケットを脱いで返します。

「もうこれで最後ですね」
「今までありがとうございました」
「そのうちお見合いでもします」
「でも、VラインのところのTのカッティング困りましたね」
「次の人に見せられないですよ」

「幸せにしてやれんかったな」って言いながら
私の髪をずっと撫でる御主人様。

どうして最後まで優しくするの!
そんなことしないで!
決心が揺らぐ・・・・・・。

決して2人とも別れを望んでいないことは分かっていました。
お互いに別れたくなんてありません。
これ以上の人はいないと分かっているから。
「運命の人」だと思っているから。

でも、意図は違っても、お互いに言ってはいけないことを言ってしまったのです。
1度口から出た言葉は言わなかったことには出来ません。

「近くのコンビニで降ろしてくれよ」
「ビール買って帰る」

「それなら最後に私の家に行きませんか」
「ビール私飲まないので持って帰ってください」

「ならそうするよ」

私の家への最後のドライブです。

そのとき洋服とか旅行貯金とかも渡そうと思っていました。
翌日改めて逢うのが嫌だったから。

「鍵もう返したから、俺の家じゃないからビール持って来てくれ」
「歩いて帰るから送らなくていい」

私の家から御主人様の家まで歩くと少し距離があります。

ビールが家に12缶以上あったので、全部手で持ったら重たいですし、
仕事カバンも重いのを知っているので、せめて近くまで送り届けると
私も譲りません。

「しがみついてもこないからな」

「しがみつけば、別れ以外の選択肢があるんですか」

「やってみないと分からないだろう」

せっかく我慢してたのに。
もう涙がとまりませんでした。

「別れたくなんてないです」

「明日の朝、ご飯食べにくるから」
「土曜日おでかけ一緒にするんだろ」

ビールを家から1本だけ持ってきて、御主人様の家の近くまで
送り届けました。

まだまだ微妙な空気が流れていて、気まずい雰囲気でした。
最後キスをしないで別れたのも初めてでした。
お互いに手を振って別れました。


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御主人様の専属生涯奴隷になることが私の生きる道。私が唯一輝ける場所。それは御主人様の足元。

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