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誕生日旅行 ~最高の宝物②~

旅行の前の日、御主人様がこう言いました。

「明日の朝のパンは買ってあるから」
「2人で半分こな」って。

一体全体何を買ったんだろう?
半分こにしやすいパンかな@@?

ワクワクしながら待ち合わせの場所へ。
6時50分に到着しました。
7時5分に御主人様よりLINEが来て、無事に家を出れたようです。

いよいよ旅に出発だぁ~~~~。
御主人様の荷物を積み込み、運転手交代。
行きは運転してくれる約束です。

「誕生日おめでとう」ってチューしてくれました^^

御主人様がふと渡してきた朝ご飯。
それは「ランチパック」でした。
朝なのにランチ(笑)
2つ入っているから、半分こってことか~^^
妙に納得!
一人1つずつ仲良く朝ご飯^^


高速に乗っていざ目的地へ!
予定では休憩なども入れて3時間半。
普段通らない高速道路の景色に私はドキドキワクワク^^

本当のことを言うと、この旅行について私はビクビクしていました。
それは前に大喧嘩して別れ話になった時と同じ方角だから。
その時よりはもっと手前まででしたが、同じ「2人の車」での旅行。
しかも喧嘩勃発のキッカケとなったフェリーという乗り物に今回も乗ることに。
その時のイヤな思い出が、ここ数日で普段よりもよみがえりやすくなっていました。

「また同じことになったらどうしよう」

御主人様には言いませんでしたが、実はずっとそんなことを思っていたのです。
それほどに私にとって苦しい苦しい時間でした。
あんな想いは2度と嫌だ。


そんな恐怖心を抱えながらの道中。
御主人様は私がそんなことを考えていることは想像すらしていなかったでしょうが、
まるで知っているかのように私のことを本当に大切に大切に想ってくれました。
普段からとても優しいですが、きっと御主人様の中にもあったのかもしれません。

「今度の旅行は一切喧嘩をせずに楽しく幸せに過ごす」

そんな強い想いが。



旅行に欠かせない良い天気。
私の誕生日当日はちゃんと晴れ^^
すこーし風が冷たい日でしたが、これくらい問題ない!

予定通り3時間ちょっとで目的地まで到着です。
ドライブの時間だって2人で手を繋いで楽しく会話していたら、移動時間も素敵な思い出の1つ。

朝早くに出ることができたので、目的地近くの駐車場にとめることもでき、
スムーズに移動ができました。
こういう1つ1つの行動も大切です^^

この旅行中、私はいつものごとく多くの写真を撮ったわけですが、
今回は特別に「ツーショット」の写真がたっくさん!!!
前の旅行では全然撮れなかったから。
今回の旅行では2人が一緒に写った写真を撮ることが私の夢でした。
それが叶えられたこと、つまり「幸せな思い出が作れたこと」が最高の誕生日プレゼントでした。

とても親切な人が、2人の写真を撮ってくれて、いつもの自撮りじゃない写真。
背景にちゃんと写って欲しいものが綺麗におさまっています。
これは誰かの助けがあって始めてできること。
本当に感謝です。

旅行中、何度幸せの涙を流したことでしょう。
今まで生きてきた中で、1番幸せな誕生日でした。
こんなにお祝いしてもらったのは初めてでした。

そんな泣いている私に御主人様は言います。

「誕生日はな、一緒に過ごす時間が大切なんだよ」
「その日しかない特別な日だからな」
「お前が幸せそうで良かった」
「お前の笑顔を見てると俺も幸せだ」
「俺はな、お前がどういう人間かちゃんと分かってるからな」


誕生日プレゼントが欲しいわけじゃない。
「一緒に過ごせる時間そのもの」がプレゼント。


私の中で、御主人様と過ごせる誕生日はこれが最後かもしれない。
そんな気持ちがないわけではありませんでした。
もちろんずっと一緒に居たいです。
一緒に暮らしたい。
でも、それが難しいことだっていうことも分かっているから。
御主人様には家族がいて、家族も大事。
それが現実。

家族を捨てて私を選べない。
その選択をしたとしても、私はその御主人様を受け入れます。
だからこそ「約束の日」があるのです。
私もずっと待つことはできないから。
家族を選ぶなら、その日限りで家族だけにして欲しい。
それが私への最後の優しさだと思って。

だから、あと何回一緒に誕生日が過ごせるかな?って。
別にイヤミで言ってるとかじゃなくて、だからこそ今日を大切にしたい。
そんな私に

「バカか」
「俺とお前は一緒になるの」
「来年も再来年もずっと一緒に誕生日過ごすんだろ」

そんな会話のあとに、一緒にひいたおみくじ。

おみくじ

2人とも
「待人」 来る
「建家」 家移りよし

待ってる人はちゃんと来て、家を引っ越すのもよいそうです^^
一緒に暮らせるってことかな?
信じて待っていよう^^

2人のおみくじ、隣同士に結んでもらいました^^



そこでしか食べられないもの、そこでしか売っていないもの。
たくさんの思い出を作りました。

そして最高のお土産を買いました。
私は普段あまり自分にお金を使うことがありませんが、
旅行のときだけは別です!
その旅行を思い出せる目に見える記念を買いたがります(笑)
私が興奮のあまり変なものを買わないか見張ってる御主人様(笑)

今回の旅行でお土産として買ったものは3つ。
・そこならではのハンカチ私用(毎日使うものだから^^)
・名産品をかたどった箸置き2つ(家でご飯食べるときに使えます^^)
・その地域でしか売っていないコースター2つ(素敵な柄でした^^)

箸置きとコースターを買うとき、御主人様は自分の家にも同じものを買うかな・・・?と
心臓が締め付けられる想いで聞きました。

「これ、うち用だけですか?」

それを聞くとき、ちょっと苦しすぎて泣きそうに。
そんな私の言いたいことをちゃんと理解して

「2人の家だけだよ」って、私の頭をぽんぽんしながら答えてくれました。
もしも・・・・全く同じものを御主人様が奥さんとお揃いで使うなら私はイラナイ。


目にした景色、食べた物、買ったもの、味わった空気全てが大満足な旅。
そしてたくさんの思い出の写真。
私の旅行に対する恐怖心はゼロとなり、代わりに最高の思い出が上書きされました。
もう御主人様との旅行も怖くない。
もう私たちは喧嘩しない。

続く

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御主人様の専属生涯奴隷になることが私の生きる道。私が唯一輝ける場所。それは御主人様の足元。

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