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「俺がなんかある時はお前もそうだからな」

ある日、御主人様の会社の同僚がミスをしてしまったそうです。
その人は、御主人様が1番仲良くしている人で、
私も会ったことがある人です(飲み会の帰りに車で送って帰った人)。

そのミスというのは、元々会社より注意されていたことだったのに、
普段から仕事をする上で守っていなかったために起こったそうです。



私の御主人様は、そういうところはしっかりしていて、
仕事上でのルールは必ず守ります。

しょっちゅう「コンプライアンス」という言葉を使っていました。
「コンプライアンス」とは「法令遵守」という意味です。
つまり、法律や倫理(道徳)にのっとった企業活動を指す語です。

だからこそ、私は御主人様との常識の違いにビックリし、ショックを受けました。
そういう決まったこと、守らないといけないことは、
ごくごく当たり前に守る人だと思っていました。

「決まってることはその通りにしないといけない」
そういう話を仕事中の御主人様から何回も聞いていました。
そして、私はそういう御主人様のことを心から尊敬していました。

「さすが私の御主人様」
そんな誇らしい気持ちでした。

以前、何回か御主人様の仕事に同行させてもらったことがあるので、
御主人様の働く姿や仕事への姿勢も見てきました。
単にお金をもらったら終わりではなく、本当にその人のことを考え、
その人のための仕事をしていました。
私はそんな一生懸命で真面目で誠実な御主人様を誇りに思っていました。

だから「捕まらなければ何をやってもいい」と言った御主人様のことは、
今でも理解できていません。
以前、御主人様が自分で言っていたことと矛盾しているから。
私の中で最初に感じた御主人様のイメージと重ならないのです。

それでも、「それが俺なんだ」と言うならば、
そういう御主人様も受け入れていかなければなりません。

大きく異なる価値観は、日常生活の小さな言動に影響を与えます。
日々の生活で、常々違和感を感じていたら、それは居心地の悪さにしかなりません。

この「常識」に関する違いは、今後の課題だと思っています。
でも、御主人様と私ならば、どんなことでも、ちゃんと着地点を見つけられる。
そう信じています。
私は、御主人様のことを「運命の人」だと思っていますし、そうだと断言できます。
だからこそ、私は御主人様には「心から尊敬できる人」であってほしいと思います。

だって、『私の御主人様だから』
理由はこれだけ。

わたしは、ちょっとやそっとじゃ、その人を「御主人様」とは認めません。
私が、心から尊敬し、自分の命までをもかけられる人でないと。
こんなに素敵な人が私の御主人様なんです!!!って。
私が「主」と認めた人だから。
私の愛する人だから。



この1番仲の良い人がしてしまったミスは、多くの人に迷惑をかけることに。

「してはダメ」と言われたことを、そもそも守っていたら。
そんな人的ミスでした。
ただ、今までがどうにかなってたから。
今までがラッキーだったのです。

タイミングだけの問題で、起こるべくして起こった災難でした。


御主人様が私に帰り道、その話を電話で教えてくれました。
「らしくないよなぁ」

仲が良い人だし、仕事ができると認めていた人だったから、
御主人様も凄くショックを受けていました。

そのミスのために帰りも遅くなってしまい、
「今日はお前の家には寄らずにこのまま帰るよ」

御主人様まで落ち込んでいました。



翌朝、いつも通り、6:30過ぎにおはようメールが来ました。
いつもはLINEの音で目が醒めるのに、全く気づきませんでした。

目が醒めたのは7時過ぎ。
げ!御主人様、もう仕事始めてる。。。
朝の電話できなかったああああああ。

「おはようございます」って返事をします。
すぐに電話が鳴りました。
たまたま1人だったみたいです。

「お前のことだから、俺の心配して寝れなかったんだろ?」
「そんなことだと思ったから、そのまま寝かせてやった」
俺に何かある時はお前もそうだからな

よくお分かりで。

「同僚さん、どうでしたか?」

「とりあえずは元気だったよ」

そう話す御主人様の声も元気そうでした。
良かった。


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Author:生涯奴隷
御主人様の専属生涯奴隷になることが私の生きる道。私が唯一輝ける場所。それは御主人様の足元。

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