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「俺の家なのに帰りたくない」

ある夜、仕事帰りの御主人様が私の家に寄ってくれたときのこと。
御主人様が私の家に着いたのが21:00ちょっと前だったので、
私は玄関で抱きついてチューしたら、すぐに帰ってもらおうと思っていました。

少しでも早く家に帰って、少しでも早く寝て欲しいから。
たとえ30秒であっても、顔を見れたら充分だから。

でも、「少しあがっていくよ」って。

御主人様は凄く疲れていました。
イスにぐったりと座り込んでしまって。

私はそんな御主人様の膝の上に乗っかって、
向かい合って抱きつながらチューして、首のマッサージをします。

「このままお前の家に泊まりたいよ」
「自分の家なのに帰りたくない」

突然そう言う御主人様。

「・・・・・何があったんですか?」

「昨日の夜な、嫁に〇〇って言われたよ」

「・・・・・・・・・・」


その言葉は、正直言って暴言そのものでした。
とても奥さんが旦那さんに言う言葉じゃないし、
そもそも家族でなくても、人に対して言う言葉ではありませんでした。


奥さんが御主人様に放ったその暴言を聞いて、
私は涙がとまりませんでした。

そんなことを言う人が奥さんだなんて。
悔しくて悔しくて。

御主人様のことを大切にしないなら、
私に早くゆずってよ!
私はずっと待ってるんだから。

私だったら御主人様のことを大切にするのに。
どうして日のあたる場所にいる人が大切にしてあげないの?
私は御主人様がどんなに疲れていても、どんなに体調が悪くても、
近くに居て面倒を見てあげることすらできないのに。

御主人様からしか話を聞いていないので、
一方的に判断はできませんし、悪口は言いたくありませんが、
家事がほとんどできないらしい奥さん。

朝5時に起きて23時過ぎにやっと寝る旦那に、
専業主婦が茶碗洗いや家の掃除をさせますか?

勝ち負けじゃないけど、私はそんな人に負けてる。
御主人様の奥さんに対する気持ちがどうだろうが、家事ができなかろうが、
その人が奥さんなのです。

それに比べて、私は決して表には立てない存在なのです。


そんな奥さんであっても、御主人様は結婚した責任があるから。
たとえ今は愛情がなくても、その人を選んだのは御主人様だから。


御主人様、早く私の傍に来てください。
毎日おいしいご飯を作って待ってます。
私がこの命をかけて、心の奥底から御主人様だけを愛しますから。


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生涯奴隷

Author:生涯奴隷
御主人様の専属生涯奴隷になることが私の生きる道。私が唯一輝ける場所。それは御主人様の足元。

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