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蚤の市デート 〜ウェディングドレスと椅子と靴〜

蚤の市をあとにして、予約していた御主人様の髪切りへ。
私は車の中で待機。

そのあと中華でランチをしました。
たまの贅沢なご飯。
御主人様もビールや紹興酒を飲んで楽しそう^^
紹興酒は氷砂糖を入れて飲む飲み方もあるんだそうで、ビックリ!
そもそも名前の由来が紹興市っていう地名ということも初知り。
御主人様が楽しそうだと私も楽しい^^


お腹いっぱーーーいになり、街へ移動して少しブラブラすることに。
デパートを数軒はしご。

あるデパートの1階に、「ウェディングドレス」が見本で飾ってありました。
それを見た御主人様が

「お前、あんなやつが似合いそうだな」

「着せてくれるんですか?」

「写真だけな(笑)」

いつか・・・・着れる日がくるかな。
御主人様との明るい将来を少しだけ想像。


そしてある雑貨屋さんでの出来事。
イスが大好きな御主人様。
御主人様の家にはたくさんのイスコレクションが。
どれもが有名なものらしいです。

将来どうしても欲しいというイスがそこにありました。
座ってみてやっぱり良いみたい。

「これはお前がなんと言おうと買う」

ふと値札をみると650000円。
目を疑いました。
ゼロの数あってる@@?

65万@@?
6万5千じゃなくて?

何回みても65万。
1人用のイスです。
ソファーじゃないです。

「65万ですよ!!!!!!!!!!」
「無理です!」

「中古だよ」

「中古って言ってもいくらです?」
「半額でも30万以上ですよ・・・・・」

「夢だよ夢」

「・・・・・夢なら好きなだけ見てください・・・・」


さっきウェディングドレスで甘い未来を想像したばかりだと言うのに、
今度は65万のイスで一気に不安いっぱいの未来に。


すごく欲しいものがあって、どうしても叶えたい。
その「想い」は理解できます。
私はコレクションしているものはないけれど、コレクターの気持ちは分かります。
「もうたくさん持ってるからもういらないでしょ」じゃない世界。
少しでも違うならそれは全くの別物で、何個あろうが欲しいものは欲しい。

そして御主人様がそういうものに興味があって、集めていることも知っています。
私はイスコレクターではないので、その価値観を同じようにとはいきませんが、
そういう話を聞くのは大好きだし、オークションで何か落とす時もいつも祈っています。
「気持ち」や「想い」は凄く共感できて、私も応援して参加したい。

でも、1ヶ月の収入(手取り)とのバランスと実用性を考えた時、
私は「買いたいものなら金額に関係なく自由にどうぞ」とは言えない。
仮に手取りが20万だとして65万はその3ヶ月分です。
しかも1円も使わなかったとしてもまだ足りない。

たとえば車が壊れて、でもどうしても必要だから車に100万使うというのと、
すでにたくさんのイスがある中で、それがないと生活できないわけではないイスに65万使うのは、
全然意味が違うと思うのです。

一緒に暮らすということは、「お金」に関わること。
何にお金をいくら使うか、その価値観は人それぞれ。
御主人様の価値観を否定するつもりはありません。
私が言いたいのは、価値観の否定ではなく、現実的な生活費との対比。

お金の使い方。
難しいなって再認識しました。
私は御主人様が好きなものを買いたいという気持ちは応援したい。
気持ちは痛いほど分かるから。
でもそういう「趣味」に使える金額の限度は確かに存在すると思うのです。


でも、時間が経ってから私は「これはお金の問題じゃない」と気づきました。
最初はあまりにも金額が大きすぎてビックリして「無理です」って言ったけれど、
本質はそれではないことに気づいたのです。

もし御主人様が「これはお前がなんと言おうと買う」じゃなくて、
「どうしても欲しいから将来一緒に貯金して買おう!2人の宝物な」って言ってたら、
きっと私の受ける印象は180度違ったなって思ったのです。

「一緒に貯金頑張っていつか買いましょうね^^」って言ってたと思うのです。

2人で将来月に1万ずつ貯めて、2年半後の30ヶ月経った時に中古を買う。
もしくは5年頑張って貯めて新品を買う。
どっちかなら、きっと喧嘩をせずに過ごせる。

私は「お前の意見なんて聞かずに欲しいものは勝手に買う」と受け取れる発言に、
ショックだったんだって気づいたのです。
私は仲間に入れてもらえないの?
私の意見はどうでもいいの?
だったら将来一緒になる意味があるのかな?

将来このことで喧嘩するのかな・・・・・。
イヤだな。
理由がどんなことだろうが、御主人様と喧嘩は絶対にイヤ。



立ち飲み屋で飲みなおす御主人様。
イスに座れる立ち飲み屋は快適^^
私は昨夜の寝不足がこの時間にきて、頭がカックンカックンなってました。

そのあともう少しだけブラブラ。
デパートの中のパン屋さんで翌朝のパンを買う御主人様。
私は少し離れたところで座って待っていました。

朝から散々歩きまわって、夕方には足がパンパンだったのと、
御主人様が自分の家用の買い物をするのを見たくないから。

私が待っているところに御主人様合流。
私になにか差し出す御主人様。

「ほら。お前の大好きなクロワッサン」
「明日の朝食べろ」

ちゃんと私の気持ちを分かってくれてる。
そして私の好きなものを覚えててくれてる。
すごく嬉しかった。

クロワッサン


この日、私が履いていた靴は、御主人様が選んでくれたショートブーツ。
先端が細くなっていて、私が1番好きな靴の形です。
見た目は綺麗なのですが、時間が経つにつれ足先が痛くなってきます。
この日も限界・・・・・。
もうできるなら、今すぐ裸足になるか、おんぶしてほしい(笑)

あっという間にもう17時半。
さすがに御主人様は帰らないとマズイ時間です。

なんとか最後の力を振り絞って駐車場へ。
足の甲がズキズキしてきました。
早く靴が脱ぎたい><

さっき飲んだお酒で気持ちよくなった御主人様は助手席で爆睡。
私も眠いのに・・・・・><
必死に眠気と戦いながら御主人様の自宅へ約1時間のドライブ。

御主人様はずーーーーっと寝てます(笑)
もう少しで家というところで目が覚める御主人様。
家の近くのモールに寄りたかったらしく、そこに寄ってから帰ることに。
ちょっとだけ戻って私にとってはラッキー(笑)
でも・・・・・もう足が限界。

その寄りたかったお店はモールの1階の1番手前。
よかった・・・・・。
けど、そのあと御主人様が行きたいと言った店は2階の1番奥。
ひいいいいいいいいいいいい。
そこまで歩けるかな。

お手洗いですら何とか歩いて行ったというのに。
もう痛すぎてトイレを我慢しようか悩んだくらい・・・・。
必死で痛みと戦いながら2階の奥のお店へ。
店内で色々探している御主人様にもう付いていけず。
靴を脱げる場所を探して、私はそこから動かず待機。

御主人様の買い物が終わり、なんとか車まで歩いて戻ります。
ほんとに足が限界だ・・・・。
この痛みの感じだと皮が剥けてる。
血はまだ出てないと思う。
結局その足の痛みは数日続きました・・・。

車まで戻る途中、モール内のあるお店で靴を見る御主人様。
私に靴を買ってくれました。
ぺったんこで痛くない靴を。

「エナメルの靴、今まで履いたことないです」

「似合ってるよ」
「サイズどうだ?」

「ちょうどです」

「1ヶ月早いけどホワイトデーに買ってやる(笑)」
「お前、自分のために金を使わないからな」
「タッセルのローファーは手入れが楽だし雨でも履けるしいいよ」

「タッセル?」

「その飾りのこと」

「自分じゃ絶対に選ばないです(笑)」

「似合ってるよ」

「ありがとうございます^^」

「少しずつ靴が増えてきたな(笑)」

「はい^^」

タッセルローファー1
タッセルローファー2


今回の蚤の市デート。
数日前、前日、そして当日もムゥムゥがたくさんありました。
奥さんが怪しんでいること。
元彼女(現在ただのともだち?)の存在。
スナップ写真を撮りたいと言われて嬉しかったけど、撮ってもらえない現実。
そしてお金に関する話の伝え方。

色んなことを考えさせられました。
この先も御主人様と生涯ずっと仲良しで幸せに生きていくために、
私はどうしたらいいのだろう。
何が正解なのだろう。

御主人様の家族のこと。
女友達のこと。
お金のこと。

モヤモヤがいっぱい。
でも御主人様だけが私を幸せにできる。
だから私はこのモヤモヤと戦わないといけない。

悲しくてつらくて情けなくて惨めで泣きたくて泣きたくて泣きたくて。
そんなときは、御主人様が包み込んでくれるから。

終わり。


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Author:生涯奴隷
御主人様の専属生涯奴隷になることが私の生きる道。私が唯一輝ける場所。それは御主人様の足元。

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